「傷DEMO」セルフライナーノーツ
3日後、5/27に発売される
デモ音源集「傷DEMO」
全13トラックを自分なりに解説します。
1.アフター・ジ・オペレーション
『傷バラ』では手術直後の朦朧とした感じを表現するために歌い方や音響効果を工夫したがDEMOバージョンは意外と力強い!
僕はこんなに元気だよ、だから安心してよというアピールが無意識に出ていたのかも。
2.Us
裏声を安定して出すって難しいなあ、と思いながら録った記憶。安定してないのもDEMOならでは?
3.Us(テッドVocal version)
テッドによる多重録音バージョンは流石の上手さ。教会で聴いてるようだ。心が洗われるようだよ…。
4.パリの花嫁(※「辻馬車のワルツ」の原形)
何年も前に録ったもの。ヨーロッパの街並みを撮った古いモノクロフイルムのようなイメージ。もとは女性目線の歌詞だったんだね。狙った訳ではないが音質が粗いのもハマってる。らしくないわ、は自分に言ってるんだね。
5.辻馬車のワルツ
こちらはほぼ「傷バラ〜傷彦のバラードアルバム〜」のバージョンと同じだね。原曲よりテンポが速い。
6.辻馬車のワルツ(テッドVocal version)
はい、テッドバージョン。のっけからハモっててズルい!(笑)細く柔らかい声だから女性を思わせる。女性から女友達に向けて唄ってる感じかな。照れるのか台詞は言ってくれてない。
7.おとうさん
DEMOバージョンは曲の骨格がよく分かる。この曲はジョンレノンの「ウーマン」を意識しました。今なら素直に言える、のあたりのコードは「傷ダン〜傷彦のダンスアルバム〜」versionでは少し変えてあります。
8.はつ恋
「ハイハイハイ」の掛け声があるので雰囲気が変わるね。よりコミカルと言うかカートゥーン風味を感じる。ギターの音色もクリクリしてて可愛い。元ネタはT-REX。
9.ワルプルギスの夜
ギターにコーラスエフェクトをかけてビートロック然としてて良いなぁ。しかし歌い出すと暗い!重たいー。悪魔が悩んでる感じを出し過ぎた?…あ、キーが低いんだ。「傷ダン〜傷彦のダンスアルバム〜」バージョンではけっこうキーを上げてます。こんなふうにDEMOバージョンではまだ色々と定まってない。それが聴けるなんて、ラッキーだね!
10.愛のカメリア
これはストレートな曲だけに「傷バラ〜傷彦のバラードアルバム〜」バージョンとあまり変わらないね。大事な人に捧げた大事な曲。間奏でうっすら歌ってるね。
11.甘やかな関係
テッドにコードを整えてもらったり、藤井辰好エンジニアにトラックメイクをしてもらったりして「傷バラ〜傷彦のバラードアルバム〜」に収録されるまでにかなり進化した曲。素朴なDEMOバージョンは枕元で弾き語りで歌ってるような感覚があって、良いよね。
12.チック!チック!ロマンチック!
このアルバムの目玉のひとつ。元ネタはザ・フー。
ザ・キャプテンズ『運命盤』収録バージョンとは似ても似つかぬ。
曲、歌詞、テンポ感すべてが違う。加藤ひさしプロデューサーの手腕の凄さが分かろうと言うものだ。DEMOバージョンでは傷彦による粗いギターソロも聴きどころ。
13.トランスファー
やはり最後に置きたくなる曲。DEMOバージョンでもエンディングに相応しいね。以前の僕ならもっと力強く歌ってただろうけど、生配信で声量を抑えて歌ってきたのでこういう柔らかさを獲得できた気がします。
全13トラック、曲の進化以前、
言うなれば曲の前世を見るかのような面白さがあると思う。
是非手に入れて熟聽してほしい。
5/27(土)群馬県前橋市DiPS.Aにて販売します。
そう、すべては愛ゆえに!
(Mastering by Jack zoo Ray Studio)
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